生ごみコンポスト | 北九州発!地域生ごみリサイクル

生ごみコンポスト

 コンポストについてあまりご存知でない方は、まずはこちらから御覧ください。 コンポストとは?

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

毎日の生活に「ごみ」はつきものです。どの家庭でも毎日のごみ出しは日常となっていると思います。私たちの住む北九州市ではごみはどのくらいの量が出ているのでしょうか。家庭系ごみを見てみると、平成15年度の統計では年間の排出量は25万3千トンでした。これが、「家庭系ごみの循環型システム構築」と市民の活動により、ごみの発生抑制と資源ごみの回収推進がなされ、平成21年度には年間の排出量17万9千トンと28%以上削減されました。

しかし、生ごみの減量化はすすまず、相対的に家庭ごみ全体に占める割合は増える傾向にあり、家庭ごみの半分近くは生ごみであると言えます。ただ、この生ごみも使い方次第で有効な資源になることをご存知ですか?ここでは市民の取り組みにより、生ごみを畑や鉢植えなど植物を育てる良質な堆肥に変える方法を紹介します。

 

1.生ごみコンポスト化とは?

生ごみコンポスト化とは生ごみを微生物や土壌動物の力を借りて、生ごみを堆肥に変える方法です

水分を調整するためにはもみがらや竹チップ、街路樹の選定枝などを使用し、微生物は分解に適した微生物が微生物資材として販売されています。ただ、水分調整も微生物も自分の手で作ることができます。

 

2.生ごみコンポスト化の種類

生ごみコンポスト化には好気性発酵と嫌気性発酵があります。好気性発酵とは酸素のある条件で有機物を分解することで、逆に嫌気性発酵は酸素のない条件で分解することです。 好気性と嫌気性コンポスト化の手法の違いは、好気性は通気性のよい容器で行うことが条件ですが、嫌気性では空気の入らない密閉容器で行います。

図−1−1 コンポスト化の種類

コンポスト化するにあたっては、分解しやすいもの、分解しにくいもの、入れてはいけないものに分類されます。

 

3.好気性発酵によるコンポスト

好気性発酵とは微生物が活動するために空気を必要とする発酵です。密閉式以外のコンポスト化は好気性発酵ですので、よく撹拌し、空気を混ぜ込むことが必要になってきます。

この章では、好気性発酵のコンポスト化を紹介します。

◇3−1 高倉式

高倉式コンポスト化法は、身近にある発酵菌を多く含む素材を利用し、生ごみをすばやく分解し、分解にともなう熱で衛生的な堆肥にすることが出来ます。容器は通気性の良い丈夫な容器であれば何でもよく、誰でも手軽に始められる方法です。

日本より先に、東南アジアで普及しており、途上国のごみ問題を解決する一つの手法として多くの自治体がこの手法を取り入れています。

高倉式コンポスト

図−3−1 高倉式コンポスト

◇3ー2 ダンボール式

高倉式コンポストを、もっと身近で手軽に入手できる材料だけで行える方法です。材料はダンボールや新聞紙・古着など、不要になったものを活用して行います。

ダンボールコンポスト

図−3−2 ダンボール式コンポスト

◇3−3 土中式

土中式とは土の上に設置するプラスチック製の堆肥容器を使用して生ごみを処理する方法です。

土中式コンポスト

図−3−3 土中式コンポスト

◇3−4 電気式

電気式のコンポスト化装置を使用して生ごみを処理する方法です。いくつかのメーカーから様々なタイプが販売されています。

電気式コンポスト

図−3−4 電気式コンポスト

その特徴を分類すると、「微生物分解方式(消滅型)」、「温風乾燥方式」、「発酵分解方式」がありますが、それぞれ万能ではありません。置き場所もよく考えて、ご家庭の状況にあったタイプを選ぶ必要があります。また使用方法は装置メーカーに従ってください。

微生物分解方式(消滅型) 好気性微生物の働きを利用して、生ごみを水と炭酸ガスに分解して減量するシステムです。微生物が繁殖、活動するためのチップ(床材)を入れ、処理槽内に空気を常時入れ替えるようモーターで撹拌しています。チップが劣化するため、定期的に交換が必要です。一次生成物は2ヶ月から12ヶ月で取り出せます。
温風乾燥方式 生ごみを温風で加熱・乾燥して水分を除去し、減量します。生ごみの水分を除去するだけなので固形物は分解されません。1週間前後で一次生成物が取り出せます。設置場所は、屋外と屋内に置く2つのタイプがあります。多少焦げたようなにおいがするときがあります。
発行分解方式 高温で発酵するのに向いている発酵菌を使い、米ぬかやもみがらを水分調整剤として床材に混合します。生ごみを投入して、一日で取り出し、また翌日生ごみを投入します。これを繰り返します。
 

◇3−5 みみず式

みみずを使った生ごみ堆肥は、みみずが生ごみを食べ、植物や土の生き物の栄養素に変えてくれる、原始的ですがとても興味深い方法です。みみずで生ごみを処理する方法は電力が不要でにおいも出ず、できた土は(みみずのふん)は根やけを起こさない優れた肥料として、二次発酵(熟成)を置かずにすぐ使用できます。

みみず式コンポスト

図−3−5 みみず式コンポスト

 

4.嫌気性発酵によるコンポスト

嫌気性発酵とは、空気(酸素)を必要とせずに発酵する過程をいい、乳酸菌や酵母がこの発酵をします。発酵によって酸やアルコールを産生するため、嫌気発酵でつくるコンポストは酸っぱい臭いがするのが特徴的です。

◇4-1 密閉式

密閉式とは、生ごみに発酵促進剤(ぼかし肥)をふりかけ、嫌気状態で発酵させる方法です。密閉容器に生ごみとぼかし肥を入れると、密閉容器の中は酸素が少ない嫌気的な状態になり、嫌気性の状態で活動する乳酸菌や酵母などの微生物の作用によって、生ごみは腐敗せず、一次発酵(乳酸発酵)が始まります。酸素がある状態の発酵とは違って発熱はしません。

密封式コンポスト

図−4−1 密封式コンポスト

 

5.生ごみコンポストを長く続けるコツ

生ごみを堆肥化することは大変環境に良いことですが、悪臭がしたり、虫が発生したりするとやる気も徐々に薄くなってしまい、続けていくことが負担になることもあります。そこでここでは、生じやすい問題を例に挙げ、皆さんが生ごみコンポスト化を続ける上でのポイントを紹介します。

生ごみコンポストがうまくいかないパターンは、虫の発生匂いの2つが大きな原因である場合が多いのです。

◇虫の発生について

虫が発生する主な原因は以下の3つです。

1.混ぜている間に虫が卵を産みつけた。 2.生ごみに虫や卵がついていた。 3.容器の隙間から虫が入った。

これらに対処する方法は以下の6つがあげられます。

1.室内でコンポストを作る。 2.コンポストをかき混ぜているときは蓋などを手元に置き、虫や卵がつかないようにする。 3.生ごみは手早くコンポスト化容器に入れる。 4.容器のカバーを二重にする。 5.容器をこまめに拭く。 6.ダニは主に野菜についています。無農薬野菜の外葉は捨てるか、使うならレンジで加熱します。

もし虫が発生してしまったら…

駆除方法としては以下のようなものがあります。

1.温度を上げる(温度が高くなるほど小さな幼虫や卵は死滅します) 2.中身を黒いビニール袋に入れて天日干しします(熱により虫と卵の両方が死滅します。 3.ワナをしかけて虫を除去します(効果的に駆除できます) 4.1〜2ヶ月使用を中止します(餌不足で死滅したり羽化して飛んでいきます)

※上記でも駆除できなかった場合には殺虫剤を使うことも考えられますが、有機農法をされる場合にはお勧めできません。

◇匂いについて

匂いが発生する主な原因は以下の2つです。

1.分解がうまく進んでいない。 2.嫌気条件になっている(空気が少ない)。

匂いが発生する場合には以下の点についてチェックしてみましょう。

チェックポイント1.水分はちょうどいいですか?

目標は『しっとり』とした水分状態です。少ない場合は水を足してください。また、水と共に以下のようなものを入れると微生物が活発になります。

ジュース、生ビール、キムチ、乳酸飲料(ヨーグルト等)、煮物の汁、鍋の汁

チェックポイント2.よく混ぜましょう

たくさんの空気を入れて微生物の呼吸がしやすいようにしましょう。

 

6.堆肥の利用方法

6−1.土に混ぜて使う場合

ダンボール式、タカクラ式、機械式からとりだした堆肥は中熟堆肥といい完熟していません。そのため、土に混ぜるとその後2-3週間は、土中微生物の活動により植物に有害なガスが出る恐れがあります。

①全面全層施肥

畑等の土壌全面に堆肥を散布し、20センチ程度耕します。表面近くの土壌を改良する効果があり、畑全体が軟らかくなります。

全面全層施肥図6−1 全面全層施肥

☆なぜガスが出るの? 使用するコンポストは未熟なため、有機物の分解が完全には終わっていない状態です。そのため、土に混ぜた後も土の中の発酵菌の活動がつづき、それに伴いガスが発生します。

 

6−2.植物に与える場合

①マルチ施肥

作物を植えた跡に堆肥を土壌の上にかぶせる(マルチング)。 ※コンポストの分解が促進され、効果が徐々に表れます

マルチ施肥

図6−2−1 マルチ施肥

 

②環状施肥

樹木の周り(根が伸びている先のほう)に環状に溝を10センチ程度掘って、その溝に肥料をまく。

環状施肥図6−2−2 環状施肥

 

7.よくある質問と回答

すでに生ごみコンポストにチャレンジされている方はこちら → FAQ まだ初めていない、コンポストについてもっと知りたいという方はこちら → コンポストとは?